一度ごはんを炊いたら、余ってしまうことってありますよね。
そんな時、余ったごはんをどう保存したらいいか迷いませんか?
実は、よく言われる冷凍保存方法、「ラップをかけて冷凍し、あとで電子レンジでチン」はNGなんです!
なぜなら、冷凍するとどうしても風味が飛び、電子レンジにかければ、マイクロ波の影響でエネルギーも失ってしまうから。
お子さんに冷凍ごはんを嫌がられた経験が記憶に新しい人もいるかもしれません。
じゃあ、どう保存すればいいの!?
保存したい期間にもよりますが、おすすめは冷蔵です。
さらに!余ったごはんだからこそできる、ごちそうレシピもご紹介します。
それでは参りましょう!
「冷凍→電子レンジ解凍」はNG!
当たり前になっているけれど、実は、やってはいけない保存方法。
確かに冷蔵保存に比べ、パサパサした感じにはなりにくいのですが、炊きたてのごはんに比べると少しデンプンの形が変わり、味もやっぱり劣ってしまいます。
実は、
- 引っ付く
- ベチャッとする
- ムラになる
- 硬くなる
- ホカホカごはんにならない!
といった声が多いのも冷凍ごはんの特徴です。
あくまでも炊きたてに“近い”状態であって、炊き立てとは比べ物にならないんですよね。
しかもラップで包むと冷凍したときにラップの劣化で臭いがごはんについたり、ラップがちぎれてご飯に混入する可能性があったりと、あまり良くありません。
余りご飯を「冷蔵保存」で、ごちそうに。
タッパーやジップロック、ガラス容器などの密閉保存容器に入れ、粗熱をとったら冷蔵庫で保存します。
期限は2日以内です。
お米は、いったん冷蔵庫で冷やしてしまうと、デンプンが生に近い形に戻り、硬くなります。
ここで水を加えて電子レンジ・・・では冷凍と同じ理由でNGですので、たとえば水やお出汁を入れて、おかゆにする。
もしくは、細かくきざんだ野菜とお肉を入れて、良質な油とお出汁で炒めて、チャーハンにする。
洋風ならオリーブオイル、中華・和風ならごま油を使って具材と冷ご飯を炒めれば、すごくパラパラになって美味しいのです。
具材を変えるだけで、他の料理にも広がります。
野菜のペーストと出汁を使えば、リゾットに。トマトがたくさんあったり、シチューがたくさん余ったりする場合は、具材を細かく切って、そこにごはんを入れます。仕上げにチーズをかけたり、ほんの少しのバター(マーガリンはNG)を入れても風味が出て美味しいです。
他にも、冷蔵庫から取り出したお米を、またしばらく電気ジャーに入れて保温し、温めたものに、とびきり美味しいスープを作って上からかけて、最高のスープ丼にするのです。スープをかけるので、少し水分が飛んだごはんの方が食べやすいんですよね。
乾物
野菜
肉
魚、煮物の余り・・・と出汁を変えても、味を楽しめます。
余ったもので十分、ごちそうになるのです。
余りごはんを活かした料理のレパートリーを増やしていきましょう。
数時間以内に食べきるなら「保温」
水分が飛びやすく、長時間保温しておくと、ごはんが黄ばんでパリパリ・カサカサになります。電気代もかかるため、できるだけ早く(最大でも5時間以内に)食べきるか、おひつで常温保存がおすすめです。
保温中は、蓋を開けるたびに水分が飛んでいくため、早めに蓋を閉じたり、スプレーで水を吹きかけたりして、調節しましょう。
その日に食べきるなら「常温保存」
1日以内に食べきるなら、おひつで常温保存がおすすめ。
セラミックや陶製のおひつはお手入れが楽ちんです。
「やっぱり温かいごはんが食べたい!」と思ったときも、そのまま温め直すことができるのも魅力。
木製なら殺菌効果があるため長持ちしやすく、水分を適切に保ってくれ、時間が経ってもパサパサになりません。
ただ、使った後はしっかり乾かさないと、隙間からカビやすいです。それは、良いおひつでもそうですし、ホームセンターで売っているような質のものだと、なおさら。
少し高価にはなりますが、塗りのおひつなら、カビにもならず、ある程度は水分調節もしてくれます。
さらに、おひつがあると見た目としても美味しそうに見えるのも利点です。
特に、土鍋で炊いたごはんなら、冷めても美味しく食べられます。
そんな手間かけられない・・・と思うかもしれませんが、土鍋ごはんって案外簡単に炊けるんですよ。最近では、コンロが自動で火力を調節してくれるものもあるのだとか。ぜひ一度炊いてみてください。
電気代もまったくかからないので、エコですね。
ただし、夏場は傷みやすいので、ご注意ください。期限は半日~当日中です。