今回は「アファメーション」について話そう。
アファメーションとは日本語にすれば「肯定言葉」とも言い、自分に対してプラスの言葉をかけることで自分を変えていくものだ。
大企業の研修や社員研修でも採用されている。
「勉強を頑張っているのになかなか変われない」
「自分の嫌いなところを直したいのに直らない」
そう悩んだ時には、ぜひ実践してほしい。
アファメーションで変われる理由
アファメーションでなぜ変われるのか。
まずはそのイメージを数学に例えて説明しよう。
大学数学に「一次変換」という概念がある。
元々はA-Zまで様々な選択肢があるのに、この一時変換をすることでひとつの選択肢に限定してしまう、という考え方だ。
人間の脳はこの一次変換をする癖があり、本来はもっと様々なことができるのに自分の可能性や限界を自分で決めてしまうことがある。
いくらやっても英語ができない、数学ができない、という具合に脳が新しい自分に変わるのを拒絶する。
脳が「自分はこう」と決めてしまうと自分をなかなか変えられない。
だから
「暗記が苦手だ」
と思ったら暗記が苦手な自分にしかなれないし、
「本番に弱いな」
と思ったら本番に弱い自分にしかなれない。
本来はもっと、勉強ができたり、ミスを防げたり、アクセル全開で勉強できる自分がいるかもしれないのに、だ。
これを変えるために活用できるのが「言葉」。
人は言葉で考え、その言葉が「思考」をつくる。
そして思考が「感情」をつくり、
感情がその人の持つ「エネルギー」を生む。
やばいと思っていたら、不安な感情が出てくる。
できないと思っていたらネガティブな感情が出てきてしまうという仕組みだ。
例えば、元の思考がポジティブになれば、感情も前向きになり、新たなエネルギーが湧き出てくる。
そうなればやる気が出たり、本気になれる。
のめり込むように勉強できるようになる。
成績を上げるにはエネルギーが必要だ。
そのために一番手っ取り早いのは「言葉から変えていく」こと。
勉強ができない人の言葉は常に〝言い訳〟から始まる。
「今まで勉強してこなかった」
「気分が乗らない」
「つい後回しにしてしまう」
などの潜在的な失敗パターンにはまる言葉を使ってしまっているのだ。
自己評価を下げている「言葉」
言葉より上の次元が「意思」だ。
これはもっと本質的な、生きている上で進む方向性のことを指す。
この記事を読んでいる皆には人生をもっと良くしたい、もっと成長したい、もっと活躍したい、もっと自分のキャパシティを広げたいなどの思いが必ずある。
その意思があるにも関わらず、なぜか
- 集中できない
- できるようにならない
- 乗り切れない
- ミスが多い
などのように現実が伴わない時は意思の次にある「言葉」が曲がってしまっている可能性がある。
言葉によって思考がネガティブになり、自己評価を下げているのだ。
「やってもできない」
「本番に弱い」
「もてない」
「長続きしない」
などの思考が、不安や迷いなどの感情を作ってしまう。
「なにかを変えたい、成し遂げたい」
という思いは絶対にあるはずなのに言葉が邪魔してると変わることができない。
その「言葉」から変えるのがアファメーションだ。
本当は色んな自分になることができる。
けれども「自分はこんな人間だ」と限定してしまって今の自分がある。
その原因は自分が使っている言葉にある。
だから言葉を前向きに変えていくことで色んな自分に変わっていくことができる。
言葉を変える時に押さえたいポイント
言葉を変えるとき、ポイントになるのは「プラスの感情」を結びつけることだ。
例えば数学ならば
「私は一見、無秩序に見える数学の問題から秩序を見出し、一万パターンある数学の問題でもたかだか10パターンほどの考え方の組み合わせであることを見抜くことができて、とても気持ちがいい」
となる。
数学ができる人は、入試問題に使われている考え方のパターンが、限られてていると悟っている。
そのパターンを網羅した参考書を完璧にすれば解ける。
あとはパターンを見抜くだけだ。
それを見抜くためには多くの問題に触れて感覚を磨く必要があるが、このときに
「初めて見る問題ばかりだ」
「出来ない」
「無理だ」
と心の中で唱えてしまうと、自分が知っている問題パターンに繋げるのが難しくなる。
だから日頃から自分に対してポジティブな言葉を投げかけ続けてほしい。
より効果を高めたいなら・・・
唱えるタイミングは意識の深くにある潜在意識に入りやすい朝と夜がベストだろう。
寝る前の言葉は潜在意識に入る。
だから寝る前には良い言葉を言うことがより重要になってくるのだ。
この時、あなたが実現したいイメージと、「プラスの感情」がセットになってるのがポイントとなる。
心地いい感情を思い出しながら唱えてほしい。
言葉と関係ない心地よさでもいいので、お風呂上りや美味しいごはんを食べた時などの幸せな感覚を思い出しながら、理想の未来を言葉にする。
これにより「プラスの言葉」と「プラスの感情」がセットになるから、人はプラスな方向に誘導されていくのだ。
自分で自己誘導をするイメージだろうか。
すぐに変わるものでもないが、きちんとやれば必ず変われるので、ぜひ日常の中に取り入れてみてほしい。