成績アップのカギは “勉強していない時間”
〜遠ざけるモノ、近づけるモノを選択しよう〜
たとえば、
- 勉強をがんばっている割に成績が上がらない
- 勉強したいのに、なんだか疲れていて集中できない
- 友人に言われた一言が気になって、つい考え込んでしまった
そんな悩みを感じたことはありませんか?
塾では、このような悩みが出てきた受験生にいつも伝えていることがあります。
それは、「受験生は、“勉強していない時間” をどう過ごすかが大事」、ということです。
勉強していない時間、あなたは何をしていますか?何を考えていますか?
そんなところにも成績アップのカギと意外な落とし穴が隠れているのです。
どんな人と多くの時間を過ごしていますか?
具体的にどのような部分が突破口になるかご説明しましょう。
ポイントは主に
- 「人間関係」
- 「生活リズムと健康状態」
- 「趣味」
の3つです。
まず 1 つめ、成績に悪影響を与える原因で最も多いのが「人間関係」です。
せっかく勉強しようと張り切っているところへ、遊びに誘ってきたり、キミにはムリだよと言ってきたりして受験生のやる気を奪いにくる人たちはどこにでもいます。
そういった人からの言葉を自分で払いのけることができたらいいのですが、多くの場合、影響を受けて勉強に集中できなくなってしまうのです。
このようなことは、普段通っている学校や予備校でも起こる可能性はあります。
グループで行動しているうちに、グループ内の会話に影響を受けてしまうのですね。
周囲からの何気ない言葉に対してネガティブに反応してしまうのです。
たとえば、誰かと成績を比べて落ち込んだり、大切な時間をムダな会話に費やしたり、自分はムリかな…と勝手に判断したりしていませんか。
受験生には「大学合格」という目標があるのですから、その妨げとなる存在や、意欲を下げる会話には近づかないことは大切です。
人はどうしても環境の影響を受けるものです。
だからこそ、モチベーションが高まる場所で、リーダーシップを発揮して引っ張ってくれる講師や、同じ志をもつ仲間たちと一緒に過ごす時間を増やすようにしましょう。
そうすればムダにエネルギーを浪費することがなくなります。
生活が乱れると、つられて勉強も乱れます
次に、成績に影響するのが「生活リズム」と「健康状態」です。
受験生は夜遅くまで勉強することも多く、プレッシャーからストレスを感じやすくなるため、生活リズムが乱れがちです。
生活が乱れると、つられて勉強の仕方も雑になり、いくら参考書を読んでも頭に入ってこない、という状態になってしまいます。
それを防ぐには、勉強していない時間も一つ一つの作業を丁寧にし、生活リズムを整えていく心がけが必要です。
また健康面で言えば、特に大切なのは足の冷えを防ぐことです。
長時間勉強をしていると、どうしても頭に血が上がりやすく、足元が冷えてしまいます。
頭がのぼせてしまうと、意識がボーっとして集中力が続きません。
それを防ぐために、足を温め、血液が全身に循環するような工夫をしていきましょう。
理想の体温は、“頭寒足熱” です。
足を温めて血行が良くなり、全身の体温が上がると免疫力も高まります。
入試本番は風邪をひきやすい季節でもありますので、免疫力を高める意味でも “冷え対策” は重要です。
塾では塾生たちに5本指ソックスや足湯を勧めているのですが、実際にやってみた塾生 からは、「集中力が続くようになった!」と喜ばれています。
また、受験生にとって良質の睡眠をとること も大切です。
成績を上げるために「とにかくたくさん勉強しよう」と意気込む人も多いのですが、その効果があるかどうかは、勉強の内容や質によりますよね。
それと同じことが睡眠でも言えるのです。
睡眠の「時間」を気にする人もいますが、成績を上げたいなら「質」にこだわる方が大切です。
睡眠中にきちんと脳を休め、 学んだことを整理するためにも、深く眠るための工夫を取り入れてください。
たとえば、寝る直前は携帯やテレビは見ず、お風呂で湯船につかったり、寝室の掃除をしたりして心を落ち着かせるのです。
睡眠前の過ごし方を変えて、睡眠の質を上げていきましょう。
このように、普段の「生活リズム」や「健康状態」は日々の勉強効率にも大きく関わっています。
受験生が本番に向けてベストコンディションをつくっていけるよう、塾ではそのためのアイデアや アドバイスもお伝えしています。
環境の力を借りて誘惑に打ち勝とう
そして最後に、ゲームや音楽、スマホなどとのつき合い方です。
これらは依存性が強いため、 やりすぎて中毒的になるのが問題です。
「やめた いのに、やめられない…」、そんな葛藤に苦しむ受験生もいますが、“受験勉強一色” の環境に身を投じれば、自然とやめられるようになっていきますよ。
ステップアップでも、「周囲の人たちが皆、目標に向かって突き進んでいる人たちばかりだったから、自分も自然とゲームをしなくなった」という塾生は多くいます。
意志の力で 誘惑に対抗するより、環境の力を借りればカン タンです。さらに塾では、時間管理のサポートとして、「合格手帳」に毎日の記録をつけるように指導しています。
自分で時間を調節できるようになると、大学生や社会人になっても時間を大切に使い、夢を実現していけるでしょう。
「遠ざけるモノ」「近づけるモノ」を見極めよう
一人の受験生が使えるエネルギー量は決まっています。
また、入試までに与えられた時間も決まっています。
その限られた資源を、受験勉強に関係ない人間関係や趣味などに使ってしまうのは非常にモッタイナイことです。
理想は、環境の全てを“受験勉強一色” に染めること。
そのような環境 にどっぷりはまって勉強すれば、受験勉強は“苦”ではなく、むしろ充実感を味わえるようになります。
ぜひ、塾の環境や講師からのアドバイスを合格に向けて活用していってください。