お茶

空間に応援される人になる

人生に迷ったら、「お茶」に聞いてみよう。

良縁を繋ぐお茶屋「茶肆ゆにわ」店長・こがみのりが語る茶話。

お茶には、人が生まれ変わるための秘密が眠っています。
その深遠な世界に触れてみてください。

良い気に満ちた空間

わたしは空間がもつ「目に見えない働き」を信じています。

空間は「何もない」ように見えて、実は「気」というエネルギーと情報に満ちています。

良い「気」が流れている場所では、自然に美味しいお茶がはいり、運気も良くなり、心も体も元気になり、会話は前向きになって、いいことづくめなのです。

空間を良い「気」で満たす最善の方法が「気配り」です。
人や空間への気配り。

茶肆ゆにわができて以来、それらを意識し続けてきました。
するとお客様からも、「茶肆に来ると、不思議と悩みが消える」「心が落ち着く」「なぜかヒラメキが降りてくる」など、ありがたいお声をいただくようになりました。

今回は、茶肆の「空間の秘密」についてお伝えしましょう。

見えないところを整える

空間に気を配るということは、「その場から、気の行き届いていないものを一切なくす」ということです。

茶肆の棚には、たくさんの茶器が並んでいます。
この茶器たちの役割、並び方には全て意味があって、ちゃんと意識して、それぞれの場所に置いています。

そして、目に見える範囲だけではなく、棚の奥、箱の中、目に見えない部分も含めて、なんとなく置いているものを極力なくしています。

裏側に隠れていても、「気」には表れるのです。

たとえば、人と会った時でも、「この人は、顔では笑っているけれど、本心は笑っていないなあ」とか、「言葉では良いことを言っているけれど、心の中は冷たそう」とか、見た目と、受ける印象が違うことがありませんか?

その「なんとなく」の印象を決めるのは、誰も見ていないところで、その人がどんな行動をして、何を思い、考えているか。
裏側にある「気持ち」が、その人の発する「気」となり印象をつくるのです。

それと同じく、空間に入った瞬間に感じる印象も、目に見えない部分で決まります。
お客様がいらした時だけ、押し入れにモノを詰め込んだって、なんとなく気ぜわしい雰囲気が残ってしまいます。

つい、見えるところが綺麗になっていたら、それで満足してしまいがちですが、気の良し悪しは、実はこういう目に見えないところの掃除が、どれだけ行き届いているか、どういう気持ちで空間に接しているかで決まるのです。

伊勢神宮という特別な空間で受け取ったもの

昨年12月に、ゆにわ塾の神社参拝セミナーで「伊勢神宮」に総勢450名余で団体参拝をいたしました。

伊勢神宮には、「御垣内みかきうち参拝」というものがあります。
一般客が参拝する場所から、さらに御垣の内側に入らせていただく特別参拝のことです。

御垣の内側は、神宮の中でも特に神聖な場所。
何百年も、何千年も、数えきれない人たちが、日々、神様に祈りを捧げ続けてこられたのでしょう。

白い大きな玉砂利が敷き詰められたその空間は、ただいるだけで全身の細胞が奮いたち、歓喜が湧き上がるような神気に満ちていました。

わたしの知人が、仕事仲間と一緒に伊勢神宮に参拝したときのこと。
内宮ないくうの鳥居の前まで行った時に、急に仲間たちに向かって話をしたくなったのだそうです。

そして口火を切ると、自分でも驚くくらい熱い思いがあふれてきて、未来のビジョンを語り尽くしたのだと。
すると、一緒にいた仲間たちも心から賛同し、「世のため人のために、僕たちで役に立てることがあったら、何でもやらせてもらおう」と全員で誓い合って、忘れられない参拝になったのだそうです。

それからしばらくして、彼らは、わたしたち北極流一門と一緒に、仕事をするようになりました。

現実が大きく動く時、その前に必ず「気」が動きます。
良い「気」に満ちた場所に足を運び、そして、自分が生活している空間の「気」を高め続けることで、自力では到達できないような未来に導かれるのです。

空間を愛念で満たしていく

空間の気を良くするには、過去の「気」を残さないことも大切です。

例えば、「まだ使えるし、もったいないから」「あの人がくれたモノだから」と過去の情念に満ちたモノであふれた部屋にいると「気」が滞り、邪気になります。
邪気の多い空間では、後悔や自己否定などの妄念妄想が生まれてしまいます。

過去の想念を、空間に残してはならないのです。
その場にいる人が、心の中に文句を溜めているとか、イジワルやグチを垂れ流しているとか、迷って結局なにも行動しないとか、そういう釈然としない想念も空間には残ります。

だから掃除をするにも、会話するにも、皆でお茶を飲むにも、そこにマイナスの想念を残すのではなく、愛念を残すようにするのです。

愛念とは、ただただ、その場を訪れる人が明るく、あたたかい気持ちになって、元気になれますように、という思いのこと。

人にも空間にも気を配り、愛念を向け続けていると、その場があたたかみに満たされていきます。
すると、ただ訪れるだけで幸せになれるような空間がつくられていき、あなた自身もまた、空間に助けられるときがきっと来るでしょう。

さあ、いよいよ平成最後の年がはじまりました。

何事も、はじめが肝心です。
丁寧に、愛おしむように、あなたが毎日過ごす空間をととのえて、神様に愛される一杯のお茶を淹れてみましょう。

きっと、あなたに必要な声なき声が、その空間から聞こえてきますよ。

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