はじまりは、２０１６年８月

ゆにわのちこです。

まさか、私が映画に出させていただくことになるなんて。

少し前までは、想像もしていませんでした。

けれど、映画「美味しいごはん」の製作は、２０１６年８月のある日、急に動きはじめたのです。

その日のことを、すこしお話させてください。

私は、大阪・くずはの

御食事ゆにわという
飲食店の店長をさせていただいています。

ゆにわ＝斎庭とは、

”祭事などの際、
神様をお招きする場所”という意味があります。

人が神様に捧げる気持ちで、
食物をおそなえし、

歌い、踊り、楽しい空間に、
神様はやってきます。

ゆにわもそのような場所となるよう、
名前を頂戴しました。

ゆにわ関連の飲食店は、

御食事ゆにわの他に、
べじらーめんゆにわ、
社員食堂ゆにわ、
ちゃしゆにわ、

といった４店舗を構えており、

２０１６年８月には、
みなさまの温かい応援をいただいて、

５店舗目となる東京・白金の新店舗
『斎庭サロン・ド・テ』をオープンいたしました。

この”ゆにわ一号店”となる御食事ゆにわは、

大学受験塾ミスターステップアップにて
集まった仲間とともにオープンしました。

なぜ、大学受験塾で・・・？

とお思いの方もいらっしゃると思いますが

ここで書いてしまうと、

今回は本題にまでいかないので、

急いでお知りになりたいという方は、

ぜひ、
『いのちのごはん』（青春出版社）
『神様ごはん』（サンクチュアリ出版）
『開運ごはん』（神宮館）
『ごはんのひみつ』（PHP研究所）

といった書籍をお読みくださいませ。

さて、本題。

初の東京・新店舗応援のため

私は８月の夏休みを利用して、
東京に数日滞在していました。

ありがたいことに

オープン日から
お客様が途切れることなく来店していただき、

１日目、２日目と
営業していたのですが、
３日目にはなんと台風が。

吹き荒れる風と大雨の中、

完全に客足がとまり、
しずかに音楽が流れる店内。

店のホールには、私と小田さんしかいません。

（小田さんと私は、ゆにわがオープンした１年目に出逢い、その後、小田さんも
私と同じ師匠のもとで学び、小田さんは、命がけで働く経営者やリーダーの指南役として活躍されています。）

「ねぇ、小田さん、奇跡的にだれか近くにいたりしないですかね～？
せっかく、時間も空間もあるのに、もったいないーーーーーー！！」

いつもの調子で

私は小田さんに
無茶なことを言ってしまいます。

「うーん。

！！！！！！！！！

ひすいさんに電話しよう。」

そういいながら、

小田さんの直感で
ひすいさんに電話しはじめたのです。

（ちなみにひすいさんと小田さんは、ひすいさんが作家になる前のサラリーマン時代に小田さんのセミナーを受講していたことから

かれこれ１０数年の仲なのです。）

「なんと、ひすいさん、
めちゃくちゃ近くにいるから来てくれるって！」

OH!

グッドタイミング！

ということで、とんとん拍子に

その日は、新しい店内を貸し切って

小田さんとひすいさんと
私という３人だけの時間が生まれたのです。

今振り返っても、すごいリズミカルすぎる展開。

そんな３人が集まって
大盛り上がりで話していたことは

これからの日本人の生き方について。

なぜ、この話になったのかは覚えていません。

ただ１つ言えるのは、
３人ともが常に意識していることであることは間違いないです。

私たちの生き方が
世界に影響を与えている、

ということはもちろん

まずは目の前の人、そして、

未来のこどもたちにも大きな影響を与えています。

これから、
なにをやっていくつもりなのか、

どういうことを考えているのか、

３人が熱く話をしていました。

その時にメインテーマとしてあがってきたことが

『私の活動』についてでした。

ひすいさんは、以前より

”ごはん”というものによって

多くの人が感化されるということについて

大きな関心を持ってくださっていました。

私が”ごはん”を通して、飲食店を主体に活動し、

書籍や講演会、セミナーを通して
考えをお伝えさせてもらっていることも

応援してくださっていました。

そして、この日、ひすいさんは言いました。

「ちこちゃんはさ、動画、絶対に撮ったほうがいいよ。」

個人的には、
ゆにわ関連の飲食店のことを中心に動いているので

この１０年は店の動きに合わせて
活動をすることで精一杯でした。

しかし、ここ近年は

”もっと考えを言ってほしい！”

”もっと教えてほしい！”

”仲間になりたい！”

という声がびしばしカラダに当たってきているのを感じているところで

なにか挑戦する出来事があればやりたいと思っていたのです。

ただし。

動画は頭の中にはありませんでした。

いや、単純に、”ないな～”と。

動画に関しては、

なかなかカラダが動かなかったのです。

そんな私を察してか、ひすいさんは

普段ゆったりと優しい口調で語り掛けてくださるのですが

この時は見たことがないくらい、強い口調で訴えかけられました。

なんというのでしょう、

風が激しく吹く中

強く主張されるひすいさん。

なんだか動かないわけにはいかないムード・・・

「じゃあ、やろ！」

決断に３秒もかかりませんでした。

「でも、やるからには、本気でやりたい。

本当にいいものを作りたい。

それに、私、動画とか全然ちんぷんかんぷんですから、

小田さんもひすいさんも協力してくださいよ。（笑）」

「もちろん！」

こうして、

台風の勢いから生まれたこの企画に

３人で完全に巻き込まれることにしたのです。

自分の普段の活動を越えたところで

誰かのためになるようなものを

動画を使って”ごはん”を通して伝える。

・・・このプロジェクトは

こんなやりとり、

そう”ノリ”からスタートしたのでした。