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「神話のような映画を残したい」ゼネラルマネージャー小田真嘉

この映画には、日本の“食”の流れを変える、という使命がある

撮影を進める中で感じた、「食」に携わる人たちの苦しみ

この映画を始める前から、「食べ方を変えたら、生き方が変わった」という人たちをたくさん見てきました。

私自身もその一人です。“食べ方”っていうのは、食に対する向き合い方のこと。

“食”っていうのは、“命”のことだから、つまり“命との向き合い方”が変わっていったってことです。

そんな人たちと一緒に1年間映画を撮り続けてきて、今、改めてこの映画を撮る意義というか、使命を感じています。

特にショックが大きかったのは、日本の「食」の実態を知ったことです。

「食」の現場を目の当たりにし、生産者の葛藤を知りました。

料理人やお母さんたちから嘆きの声を聞きました。

「食」の現場は今、闇を抱えているのです。

誰もが幸せになるのが本来の「食」の姿なのに…

本来、“おいしいご飯”の周りにいる人たちって幸せなはずです。

生産者も、料理人も、お母さんも、おいしいものを作ってくれています。

だから、食べる人たちは皆、おいしいご飯を食べることができます。

なのに、どちらも幸せを感じていません。

むしろ、苦しんでいる人がとても多いのです。

そんな「食」本来のあり方と真逆のことが起きているのが、日本の現状なのです。

私たち日本人は、あらゆる困難を乗り越え、新しい文化を育て、経済を発展させてきました。

しかし、なぜか人間だけが真逆の方向へ進んでしまっている…。

この映画を撮影しながら、そう感じずにはいられませんでした。

1000年先の日本を変える映画へ

誰もが幸せに生きていくために「食」は絶対に欠かせません。

しかし、その重要性を忘れてしまっている人があまりにも多いんです。

だからこそ、この映画を広く世に届ける意義を感じました。

「食」の現状の“闇”に対して、この映画は一つの“光”となって世の中を照らす使命がある、と。

日本人の魂であるお米をきっかけに、“日本人らしさ”や“日本の良さ”を思い出してほしい、そうして「食」本来の価値観を見直していってほしいな、と思っています。

そういう点から、この映画は「良い話だったね」で終わりません。

見てくださった方が、「私もおいしいご飯、つくろう!」って自然と思う映画になります。

料理人やお母さんだけじゃなく、日常でご飯をつくる人たち皆がそう思うようになったら、世の中においしいご飯が増えるし、幸せになる人がもっと増えます。

そんな人たちが10年先、20年先の日本をつくり、さらには100年先、1000年先の日本を変える流れができるかもしれません。

そんなビジョンをもって、私はこの映画を広げていくつもりです。

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