大学受験塾ミスターステップアップの講師・村田明彦です。
大学受験は、人生の軌道を変えるチャンスです。
受験生は、“勉強一色”になれる時期だからこそ、「本当の勉強の面白さ」をつかんでほしいと思って指導しています。
やる気のなかった私も、この塾で学んだから勉強の面白さにハマりました。
どのように私が変わったのか、成績を上げるには何が必要なのか、大学受験で人生を変えるポイントをお話します。
グレていた高校時代の私がなぜ勉強に目覚めたのか?
まず私が、どのようにして現実逃避の生活から、目標を高くもち大学受験に本気で向かえるようになったのか、その過程からお話しましょう。
「学校の成績がいいことって、どれぐらい大切なんだろう?」高校時代、私はそんなことばかり考えていました。
もちろん、成績は悪いよりは良い方がいいですし、勉強は生きる上で必要なことです。
いい大学に入って、いい企業に就職して…と、そんなルートが良い、と言われていることも、もちろん知っていました。
でも、人は本当にそれだけで幸せになれるのだろうか?といった疑問が幾度もよぎりました。
しかし、当時高校生の自分が確かめることはできず、相談できる大人もいません。
答えの出ない問いに向き合い続けるエネルギーもなく、ただ乗せられたレールに反発することでしか自分を表現することができませんでした。
学校が終わると、ロックやパンク、ヒップホップといった音楽に明け暮れ、深夜までクラブで遊ぶ日々です。
日に日に勉強からは遠ざかっていきました。
(妹のちこと。この頃は荒れていました。笑)
当然のごとく、学校の成績は最底辺。
授業にもついていけず、先生が授業で何を言っているのかさっぱりわかりません。
半ば自暴自棄にやり過ごしていましたが、高校3年生にもなると、さすがに「このままではいられない」という焦りがわいてきました。
ですが、ずっと遊んでばかりいた自分がついていける塾や予備校はあるのだろうか、という不安もありました。
そんな時に、友人の紹介で出会ったのが、大学受験塾ミスターステップアップだったのです。
その塾は、枚方市樟葉にある小さな個人塾でした。
私は、その一風変わった塾長(南極老人)に惹かれ、すぐに入塾することに決めました。
とは言っても、最初はまだ勉強する気にはなれません。
ただ居心地が良かったので、学校が終わるとすぐに駆けつけていました。
そんな私に先生は、興味深い話をたくさんしてくれました。
世界情勢の読み方、芸能界の裏側、教科書に載っていない真実の歴史、最先端科学と哲学の関係性、など、それはもう、ありとあらゆる話です。
学校の授業は退屈で5分も聞いていられなかった私ですが、先生の話は、何十時間でも聞いていたいと思うほど面白く、知的興奮に満ちていたのです。
そんな話を聞くうちに、自分もこんな知性を身につけたい、賢いことって、こんなにカッコイイのか、と思うようになりました。
心の中のモヤモヤや、どうしようもない苛立ちや焦りも、いつのまにか消えていたのです。
そうして、今までの自分とこれからの自分を冷静に見ることができるようになり、学校や勉強に対する見方も変わっていきました。
なぜ「第一志望合格」を目標にしてはいけないのか?
私は、ステップアップで多くの時間を過ごすうちに、だんだんと勉強のおもしろさに目覚め始めました。
元気がわいてきて自ら勉強したいと思うようになり、成績も順調に伸びました。
同志社大学に合格した時には、友人たちから「お前、別人になったな」と何度、驚かれたでしょう。
たった1年で、人生の軌道が180度変わりました。
そのような変化を遂げた私は、「勉強をするうえで大事なことは何か」「幸せな人生につながる勉強とは何か」の答えが、だんだんと見えてきたのです。
それは、ごく単純なことですが、「何のために勉強するか」といった目的を持つことです。
そして最も大事なのは、その目的を小さな枠にはめすぎないことです。
多くの高校や予備校では、「いい大学に行くために頑張れ」と言われたり、「いい大学に行かないとヒドイ人生になるぞ」と脅されたりします。
社会経験のない高校生が大人からそう言われると、それを正しいと思い込んでしまうもの。
ですが実際は、信じきれず、疑問がわいて心がモヤモヤします。
そのモヤモヤをどうすることもできず、グッと押し殺して勉強する受験生が多いのではないでしょうか。
実は、このやり方では一時的に勉強できてもヤル気が長くは続かないため、成績は上がりません。
悩みがある状態でいくら勉強しても、ほとんど身につかないのです。
本当に学力を高める勉強をするなら、もっと先を見る必要があります。
勉強というのは自分のためにするものです。
どんな勉強であっても、自分の将来の可能性を広げることにつながります。
目の前の勉強を通して自分がどんな人間かわかり、社会でどんな活躍ができるかがわかってきます。
今、勉強の壁にぶつかっているなら、もっと未来に目を向けてください。
模擬試験も、大学受験も、その先の未来へ向かう通過点に過ぎないのです。
もちろん、試験は自分のリアルな学力を知る目安になります。
ですが、人生の全てを決めてしまう要素ではありません。
そこをきちんと理解することです。
たとえば、どのような仕事を選べばいいか、どんな生き方を志すか、そのためにどんな勉強をしていけばよいか、そういったプロセスへ目を向けることが大事なのです。
もちろん高校生ですから全てを明確に決めなさい、というわけではありません。
ただ、自分の可能性を狭い世界に閉じ込めないこと、その先の未来に目を向けることが、実は成績をあげていくカギなのです。
ここで逃げたらカッコ悪い勉強する理由はそれで十分
では、私が受験生の時にどんな生き方を志したかをお話しましょう。
偉そうなことを言いましたが、私が高校生の頃、将来に具体的な目標や勉強の目的を持っていたわけではありません。
毎日、遊んでばかりいましたから。
そんな軸の定まらない私に、ある日、南極老人から印象的な言葉をもらいました。
それが、「美意識を大事にしなさい」、でした。
ちょうど、つきあっていた彼女にフラれた時です。
「受験勉強に、一緒に遊びたいだけの恋人はいらない。成績が上がらなくなるよ。生き方に美意識を持ちなさい」、と。
少し前までロックとスケボーだけの生活を送っていた私でしたが、なぜかその言葉は、私の心の奥深くに響きました。
その時から「生き方に美意識を持つとはどういうことか」、「何をすれば美しく、かっこいいのか」、「どんな姿がかっこ悪いか」を考えるようになったのです。
しかし、それまでヒドイ高校生活を送っていましたので、お手本になるような大人は周りにいません。
ただ目の前いる南極老人が、私にとって人生で初めて会ったカッコいい大人でした。
大学受験を5教科とも極めたスゴイ先生に憧れを感じ、私も受験勉強を極めようと勉強に燃えるようなったのです。
「ここで勉強から逃げたら、男が廃る。現実逃避していては、先生のようにカッコよくなれない。自分も美しい生き方をしよう」と決めました。
その思いが、猛勉強する目的になったのです。
誤解のないように言っておくと、私がここで一番伝えたいのは、大学合格を目指さなくていい、という意味ではありません。
大学受験において「どの大学に合格するか」「何を達成するか」はもちろん大切です。
ですが、それ以上に「なぜその目標を達成したいのか」「何のために達成するのか」も自分なりにつかんでおいた方が良い、ということです。
なぜなら、大学合格よりも遥か先にある目的を見つけて、プロセスに目を向けることが、結局は、どこまでも成績を上げ続ける秘訣だからです。
すごい量の勉強が必要だと勘違いしていませんか?
あなたがステップアップに入塾したら、まず講師があなた専用のカリキュラムを作成します。
スタート地点や得意不得意は一人ひとり違うため、それぞれにあった合格戦略を立てるわけです。
自分に合った戦略を持つだけでも、やるべきことが明確になり、焦りや不安はなくなります。
ゴールのないマラソンを走っているような苦痛も消え去り、勉強に専念できるようになるのです。
そして次に、大学受験の全体像を知ってもらいます。
あなたは大学受験には膨大な量の勉強が必要だと思っていませんか?
確かに、入試問題の全パターンを網羅しようと思えば、いくら時間があっても足りないでしょう。
けれど合格するには「合格最低点以上」を取れればいい。
つまり、絶対に正解すべき問題で確実に得点できる実力さえ身につければ、合格できるということです。
ポイントを絞れば、勉強すべき範囲はそれほど多くないのです。
「自分に合わせた合格戦略」と「全体像」を知ることで、圧倒的に効率よく勉強が進むようになります。
さらに当塾では、時期ごとに塾生のニーズに合わせた少人数制の「勉強会」を開催しています。
そこでは、「苦手科目の克服法」や「成績が伸びない停滞期の勉強の仕方」、「偏差値70の受験生はどんな感覚で解くのか?」、「センター試験対策」など、自学自習では掴みにくい勉強のコツを伝授します。
これは、ワンパターンな思考回路を広げるチャンス。
知っているのと知らないのとではその後の伸びが変わりますから、入塾したら楽しみにしていてください。
また、どんな状況でもブレないメンタルや、ヤル気を下げる罠にはまらないための秘訣を伝える「大逆転の会」、「限界突破の会」も定期的に行っています。
受験は心理戦です。
最後までヤル気を維持した人が勝ちます。
では、どうすればヤル気を下げずに勉強を続けることができるか?
その方法の一つが、あなたが勉強する「目的」を常に感じ続けることです。
なぜ、達成したいのか? なぜ、それが必要なのか? そこをしっかりつかんでいると、小さなミスで落ち込まなくなり、失敗をバネにする前向きな考え方ができるようになります。
目的への思いは、どんな時もあなたの一番の支えになるのです。
相談しにくい悩みほど解消した時に成績が伸びる
そしてもう一つ、受験生の皆さんの成績をあげるために取り組んでいるのが、「プライベートの悩み解決」です。
受験生なら、勉強以外の悩み事はできるだけ早く解決した方がいいですね。
親子であれ、恋人であれ、友人であれ、目標達成に向けて良い影響を与えない人間関係が身近にあると、勉強に全力を尽くせません。
たとえば、誰かに気を使わないといけないような心配事があると、頭の中が雑念ばかりになってしまいます。
悩み事にエネルギーが消耗され、勉強に向かうエネルギーが足りなくなります。
これでは勉強は前に進みません。
とは言え、個人的な悩みであるほど、学校の先生にも、友達にも、家族にも打ち明けにくいものです。
だから一人で悩み事を抱え込んでしまうのですが、それで失敗する受験生が本当に多いのです。
そこを何とか解決したくて、私たち講師やスタッフはいつも塾生の側にいるのです。
ステップアップでは、毎日の食事も塾生と講師は同じテーブルで食べます。
それは、講師やスタッフを身近に感じてほしい、勉強以外のことでも気軽に相談できる関係になりたい、という想いがあるからです。
入塾したての頃は、新しい環境の中でみんな緊張してしまいがち。
けれど、同じ釜の飯を一緒に食べることで、不思議と心の距離が近くなります。
受験が終わる頃には、本当に家族のような雰囲気になれるんです。
すると、親友にも話したことのなかったような深い悩みを、勇気を出して打ち明けてくれる生徒も現れます。
断言しますが、そういった生徒は間違いなく、成績が爆発的に伸びるのです。
なぜなら、他人に相談しにくい悩みほど、その裏に本音が隠れているからです。
受験に対して本気になれない受験生は、心のどこかで自分や周りに嘘をついて、本音を隠していることが多いのです。
それが解消された時、ようやく100%の力で勉強に向き合えるようになります。
そうなれば、もう恐いものはありません。
成績が伸びるのは、時間の問題なのです。
憧れの大人に出会うことがあなたの世界観を広げる
ステップアップにはもう一つ紹介したい一面があります。
それが、多彩な大人に会う機会が多いことです。
ステップアップには講師以外にも、陰ながら皆さんを熱い気持ちで応援しているスタッフが大勢います。
それぞれの得意分野を活かして、塾生たちの生活全般をサポートしているのです。
たとえば、食堂、ウォーキングの会、整体、美容室、ゆにわショップなど様々な場で個性豊かなスタッフたちと顔を会わすでしょう。
ぜひ、そんな人たちからも元気をもらってください。
困ったことがあれば、いつでも相談できます。
スタッフたちは皆、塾生たちのことを自分の弟や妹のように見守っているので、安心して頼ってください。
また、受験生のときに多彩な人を見ることで得られるものはとても多いです。
一人で黙々と個室で勉強しているだけでは得られない気づきや発見、また刺激があるでしょう。
あらゆる年代の人たちとコミュニケーションをとることは人間の多面性を知ることにつながります。
また、その後の大学生活、社会生活でも行動範囲を広げやすくなり、思考の幅も柔軟になるでしょう。
進路を考えるうえでも選択肢を多く持てるようになります。
SNSの中だけとか、定まった人間関係の中だけでコミュニケーションをとっていると、思考がパターン化していきます。
入塾したら、ステップアップを隅から隅までどんどん活用していってください。
塾内にとどまらず、自分の成長になると思ったら周囲のどんな人からも貪欲に吸収していってください。
私たちはいつでも大歓迎です。
受験勉強をやり遂げて、未来の景色を変えていこう
私が受験生だった頃、そして大学生だった頃を振り返ると、いつも思うことがあります。
それは、「自分は何も知らずに生きていた」、ということです。
もちろん学生なのですから、世界の全てを知るはずはありません。
ですが、私の失敗は、教科書の内容を学ぶことだけを勉強だと思い、勉強とはツマラナイものだ、と決めつけてしまったことです。
そんな自分を思い出すと、無知だったなと思います。
その後、そういった間違った思い込みを抜け出し、勉強の面白さや読書の楽しさに目覚めたことは、世の中の見方を変えるうえで大きな一歩となりました。
ステップアップでの受験勉強を通して本物の知性をどうやって磨くかを知ったこともあり、受験勉強だけでは飽き足らず、大学の4年間で2000冊の本を読破しました。
世の中のことを知りたかったですし、美意識をもって大学生活を送りたかったからです。
大学の4年間を遊びにだけ使おうとは思えませんでした。
あんなに受験勉強をがんばったのに、大学でまた頭を使わなくなったら元に戻ってしまう。
それよりも受験生の時と同じぐらいの勢いで、さらに4年間勉強したらどうなるだろう?ひとかどの人間になれるのではないか?との好奇心もあったからです。
さて、2000冊の本を読むと、人はどう変わると思いますか?
私の場合、周囲の景色が激変しました。
いつのまにか自分が卒業した塾で後輩たちに教えるようになっていました。
高校時代、成績が最底辺だった私が、ですよ。
本をたくさん読んだことで、世の中には自分とは異なる様々な考え方があることを知り、世界の多彩さを実感しました。
思考が緻密になり、語彙も増えました。
物事の裏側を知り、社会への理解が深まりました。
その経験が今、塾生たちに生きていくうえで大切なことを伝えるのにとても役立っています。
私は皆さんにも、そういったチャレンジをしてほしいと思っています。
自分に対する認識を変えて、縛っていた思考の枠を壊すような挑戦です。
その機会の一つになるのが、大学受験なのです。
とにかく自分の課題をやり切ってください。
「これ以上できない!」と思うぐらい限界に挑戦してください。
生まれて初めての体験をしてください。
そういう積み重ねで、あなたの思い込みが変化していきます。
「自分の成績はこんなもの」、「私の将来ってコレしかない」といった決めつけをリセットし、もっともっと可能性を広げていきましょう。
合格の道は険しくてもここで得た自由は、学歴にも勝る。
かけがえのない財産になります。
あなたにも、その宝を掴んでほしい。
一緒にがんばりましょう。
村田明彦(むらたあきひこ)
同志社大学在学中に読んだ本の冊数は2,000冊以上。
話を聞くだけで成績アップの秘訣(ひけつ)がわかり、人生において、どう生きれば成功と幸福を同時に手に入れられるのかがわかる『大逆転勉強法』『限界突破勉強法』『一発合格勉強法』受験指導の後継者。
全国の高校からは、受験生と受験生を持つ親御さん向けの講演依頼が殺到しており、講演参加者は、のべ数千人以上にものぼる。
南極老人いわく、「青年期の子供は家族からの独立欲求が強くなり親の言うことはきかない。信頼できるお兄さん役(他人)が不可欠だ。厳しさと優しさを持ちあわせた、賢くて勇気のあるお兄さん役として、彼ほどの適任はめったにいない」と。