一般に、進学塾や予備校と言えば「勉強するところ」、あるいは受験戦争に勝ち抜くために「厳しく勉強させる場所」と捉えている方は多いと思います。
ですが、「御食事ゆにわ」の原点となった「大学受験塾ミスターステップアップ」のコンセプトは正反対。
ここでは講師から塾生に「勉強しろ!」と言って強制的に勉強させることはありません。
なぜなら10代後半期の若者には、勉強以前に“もっと大事なこと”があるからです。
“もっと大事なこと”が目覚めると、塾生たちは自発的に勉強するようになります。毎日10時間以上勉強しても目がイキイキと輝いているのです。
- どんな塾生も自発的に勉強したくなるステップアップの取り組みとは?
- 開塾以来続いてきた愛情たっぷりの指導方針とは?
受験生をお持ちの親御さま、ぜひご一読ください!
創始者の思いを継承する指導方針―自立こそ最大の合格戦略
受験は心理戦です。
受験勉強を最後までやり遂げるためには、強いメンタルが必要です。
ステップアップでは自立こそ最大の合格戦略と考え、受験生の自立心を目覚めさせるところから指導をスタートします。
塾生の心を大きく育てるための取り組みを解説します。
自立心を育てる① ~ 親に頼れない環境で一人暮らし
ステップアップの塾生のほとんどは親元を離れ、塾の近くに一人暮らしをしています。
なぜなら、それが志望大学へ大逆転合格するための最大の秘訣だからです。
一人暮らしがどうして受験に関係するの?
むしろ逆効果では?
と思われたでしょうか。
実は受験の合否は、受験生として過ごす期間をどんな環境で過ごすか、そして両親との距離感をどうとるかが重要なカギになります。親御さんとの距離の取り方を間違えた受験生はたいてい失敗しています。
親への依存心が出ると、そこで調子を崩してしまうのです。
たとえば、順調に成績を伸ばしてきたのに、限界を超える直前で超えられなくなったり、模擬試験では安定して好成績をとり続けていたのに、本番当日に大失点したりするのです。
かつて医学部を志望していたTくんという塾生がいました。
彼の秋の模試の成績は、偏差値70以上、第一志望にA判定という見事な成績でした。
しかし、センター試験が近づくにつれ翳(かげ)りが見えてきます。
受験には関係のないおしゃべりが増えていったのです。
そのおしゃべりは、自分の心の不安をまぎらわすものでした。
そんな彼がセンター試験本番を迎え、とんでもない結果を残しました。
英語の点数が200点満点中110点。過去問ではコンスタントに9割を取れていたのに、です。
他の教科でも同様にいつもの調子を発揮できませんでした。
その背景には何があったのかと聞くと…、センター前日に不安に負けて両親と会っていたのです。
ご両親としては応援の気持ちからだと思います。ですが、親が子に干渉したい気持ちと、子どもが親に甘えたい気持ちが出ると、それだけで調子を崩してしまいます。それまで順調に上ってきた勢いが一気に落ちてしまうのです。
受験生が新しい自分に変わろうとする時、過去の人間関係が邪魔をしてきます。過去の友人に会うだけで、過去の自分のイメージに引き戻されるからです。そんな人間関係の中でも最も影響力が大きいのが親です。
なぜなら、親から子ども扱いされると、どうしても子に“甘え心”がわいてしまうからです。
こういった事例をいくつも見てきたからこそ、受験生には「親に頼らず、自立しなさい」と伝えています。
と言っても、同じ家に暮らしていたらそれも難しい。
だから、塾の近くで一人暮らしをするのが受験生にとって最適な環境なのです。
さらに限界突破コース生には、ご両親とむやみに連絡を取り合うことを禁じています。
一人暮らしであっても頻繁に連絡を取っていては意味がありませんので、入塾時に「受験が終わるまでは、塾の面談以外では親とは会わない」と約束してもらっています。
親御さまには、心配されるお気持ちがあっても、とにかくお子さんのことを信じて見守ってあげてくださいとお話しています。
親御さまの立場で言うと、“子離れ”できるかどうかが子どもの合否を決める、ということです。
子どもの独立を認め、「やさしく世話する愛」から「厳しく突き放す愛」へと愛情表現を変えていく必要があるのです。
受験の最大の敵は「子の親への甘え」と「子離れできない親の干渉」です。
その敵をスムーズに解消するのが、受験生の一人暮らしなのです。
自立心を育てる② 本心から「志」を立てる
大学受験は目標の立て方で結果が変わります。
どんな意識状態で勉強に向かっているかで、最後までやり遂げられるか否かが変わるからです。
十代後半期になると、「いい大学へ行きたい」「いい職業につきたい」と言う受験生は多いですが、その動機を探ってみると、親の影響を受けて、親の期待に応えようとしている人が大半です。
もちろん、幼少期は親の期待に応える気持ちは大切です。
その気持ちがあるから「成長しよう」という意欲になります。
ですが十代後半期になっても、生きる目標が「親の期待に応えること」のままでは、自分の意志を自由に発動させることができず、全力で勉強できなくなってしまいます。
このようなことから、子どもが15歳になったら接し方の転換期。
進路については本人の意志に任せることが大切です。
とはいっても、本人が何のために勉強をするのか、といった目的が腑に落ちていないと、最後の最後まで受験勉強をやり遂げられません。
なんとなく見栄えがいい、というだけで有名大学を目指してしまうと、目先の成績の上下にばかりとらわれて、勉強の本質に向かっていけなくなるからです。そのためステップアップでは塾生たちに合格よりもっと大きな勉強の目的となる「志」をたててもらっています。
たとえば、医学部を目指す人には、「医学部合格」ではなく、「どんな医者になりたいか」、「世の中にどんな希望を与えたいか」といった志が見つかる話をしています。
自分で「志」を立てることができると、それに見合った生き方を選ぶようになります。
すると、もっと世の中を知ろう、新しいことに挑戦しよう、という方向を目指すようになります。
自立への意志が生まれ、しぜんと「勉強したい」「成長したい」といった意欲が生まれてくるのです。
自立心を育てる③ “独立欲求”の土台、“愛情欲求”をごはんで満たす
ミスターステップアップでは毎日の食事を何よりも大事にしています。
なぜなら、受験生が精神的に“自立”するには、こころが愛情で満たされている必要があるからです。
人間は、成長の過程で「愛情欲求」と「独立欲求」の二つの欲求を持ちます。
愛情欲求とは欠乏意識から生じるもので、「愛されたい、もっと自分を見てほしい」と言う欲求。
愛情欲求が満たされたとき、それを土台にして独立欲求が芽生えてきます。
そうして自立へとむかっていくのですが、受験生がこの二つの欲求が満たされていなかったら、自立心が育たず、受験でも最後まで実力を発揮できなくなります。
そうなると、受験の結果にも大きな影響を与えてしまうのです。
にもかかわらず、近年は自立への気力が乏しい若者が増えています。
その背景にあるのは、人間関係の希薄な社会。
かつてなら、両親が忙しく十分に愛情をもらえなくても、両親以外の大人、たとえば親戚や近所のおじさん、おばさんに面倒みてもらって満たされていました。
しかし、今はそういった大人との関わりが減っています。
一人っ子も多く遊ぶ相手もいないため、ゲームに没頭するばかり。
食事はインスタントや外食が増え、一人で食事をするのも慣れっこ。
このような生活を送っていては、いくら勉強を頑張ろうにも頑張れません。
そんな若者を見て、当塾の創始者は「受験勉強のスタートラインは、毎日の食事で心を愛情で満たすこと」だと考えました。
塾生たちは講師やスタッフと一緒に、愛情たっぷりの手作り料理を毎日食べます。
多くの人と関わりながらお腹と心が満たされていくと、しぜんと自立心が育ち、勉強に向かうようになっていくのです。
大学受験は“自立”への通過儀礼
このように10代後半期は、食事で心を満たす必要があると同時に、親への依存心を捨てて自立心を目覚めさせることが大切です。
受験は、最終的には一人の戦い。
まわりの大人がいくら心配しても、代わりに試験を受けてあげることはできません。子どもは自分一人で立ち上がり、一人前の大人になる決意が要ります。
親はそんな子どもの成長を見守りながら、“子離れ”できるかどうかを試されています。
受験という「壁」は、自立への通過儀礼のようなものなのです。
このように見ると、受験期は親と子が一緒に成長するチャンス。
ステップアップは、そのチャンスを活かすことが最大の合格戦略だと捉え、以上のような方針をとっています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度、塾の見学や説明会にお越しください。
大学受験塾ミスターステップアップ
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